試料の凍結方法
簡易凍結法
Φ15mmアルミ試料台のホルダーを20分で-120℃以下に冷却できる顕微鏡内蔵の簡易凍結システムへ
① 試料台の上にOTCコンパウンドで試料を固定
②予備排気室から試料台を冷却装置に導入
③およそ毎秒1℃のペースで試料台の温度は降下は約3分で凍結終了


スラッシュ窒素法
①断熱容器に液体窒素を入れて、真空チェンバー内で減圧すると、液体窒素中にザラメ状の固体窒素が分散した状態、スラッシュ窒素になる。(およそ-210℃)

②スラッシュ窒素の中に、試料を勢いよく突っ込む。このとき、気化した液体窒素の泡ができにくいため、試料と液体窒素の接触が良くなり、急速凍結ができる。

③凍結したサンプルを試料台に金具で固定する。
割断して内部を観察する時は、霜が付かないように乾燥空気を満たしたチャンバー内で作業を行い、速やかに予備廃棄室から試料室内に導入する。

断面作成方法
A. カミソリで切断
鋭利なカミソリで切断してから凍結

ナメラクロムカデゴケ(地衣類)
Phaeophyscia spinellosa
B.凍結後に割断
凍結後、刃先で力を加えて割断

ウスエダミドリイシ(イシサンゴ)
Acropora tenuis
C.凍結後に引き裂く
試料を金属にはさんで凍結し、勢いよくはがして試料を引き裂く

ミドリゾウリムシ(原生動物)
Paramecium bursaria